紙のサイス゛の歴史 / txt

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  • 紙のサイズの歴史国際的視点から


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  • • 1. 表紙 …… 1 • 2. 目次 …… 2 • 3. 古代~近代の紙 …… 3 • 4. ISO規格 A/B/C判の誕生 …… 4目次 • 5. 各国の規格と歴史 …… 5 • 6. 用紙サイズの用途分野 …… 6 • 7. 現代の標準化と慣習 …… 7 • 8. まとめ …… 8


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  • 古代~近代の紙の概要3. • 中国:紀元前2世紀頃に麻紙が誕生し、後漢の蔡倫(105年頃)が製紙法を改良して紙が広く普及。漢代以降、宣紙や半紙(約24×33cm)など用途に応じたサイズが定着しました。 • イスラム:8世紀半ばのタラス河畔の戦い(751年)を契機に製紙技術が伝播。バグダードで大量生産が開始され、装飾写本や行政文書用の大型紙も製造。 • ヨーロッパ:12世紀のスペイン(1144年)で初の製紙工場が稼働。グーテンベルクの活版印刷 (1445年頃)により紙需要が急増し、各地で皇帝判、王侯判、フールスキャップ判など国別判型が整備。 • 日本:7世紀に製紙技術が伝来。平安時代(8世紀~12世紀)に銘柄名の判型が出現。江戸時代(1603年~1868年)には美濃判(菊判=約636×939mm)が幕府御用達となり、書籍用の四六判(約127×188mm)などが定着。


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  • 規格 判の誕生4. ISO A/B/C • 白銀比(縦横比1:√2)の概念:1786年にリヒテンベルクが提唱。 • ヴィルヘルム・オストヴァルト(1911年)が「世界格式」を提案し、ワルター・ポルストマンが面積1 ㎡をA0とする体系を完成。1922年にドイツ工業規格DIN 476として制定。 • 1975年にISO 216として国際規格化され、Aシリーズ(A0~A10)とBシリーズ(B0~B10)が定義。 Cシリーズ(封筒用)はISO 269で制定され、A判用紙が無駄なく収まる設計。 • A4は210×297mm、B4は250×353mm、C4封筒は229×324mmなど、用途に応じたサイズ展開が可能。


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  • 各国の規格と歴史的経緯5. • ドイツ:1922年DIN 476制定以来、DIN判(A判・B判)が国内標準として定着。 • 日本:1929年にJESでA判・B判を採用し、後のJIS P 0138へ継承。JIS B判はISO B判より一回り大きく、伝統的美濃判を基盤としている。 • 英国:1971年にISO判を国内標準化し、帝国サイズ(フールスキャップ等)はほぼ廃止。 • 米国:ANSI/ASME Y14.1でレターサイズ(8½×11インチ)を「ANSI A」、タブロイド (11×17インチ)を「ANSI B」として規格化。ISO判は採用せず。


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  • 用紙サイズの用途分野6. • 印刷:大判紙を折丁・断裁して冊子化。RA/SRA未断裁紙など工程に応じた規格も利用。 • 行政:日本は1993年に行政文書をA4化、英国・フランスも1970年代にA4統一。米国は1980年代にレターサイズへ一本化。 • 出版:書籍は伝統判型(菊判・四六判・文庫判)を維持しつつ、多くはISO近似サイズを採用。 雑誌はA4またはB5、新聞は独自のブロードシート判・タブロイド判を使用。 • 封筒・ハガキ:ISO CシリーズやDLサイズ、米国封筒#10など地域ごとの標準。


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  • 現代の標準化とローカル慣習7. • 21世紀現在、148か国以上がA4を公式文書に採用し、ISO非採用は米国・カナダ程度。 • 北米ではレター・リーガルサイズが日常使用され、東アジアではJIS B判も併存。 • 写真プリント(L判)、名刺(日本91×55mm、欧米3½×2インチ)など特定分野の独自規格も残存。 • ビジネス文書ではA4/レターの近似性(数mm差)により互換性確保。 • 今後も特殊用途を除き、グローバル標準=A判への収斂が進むと予想される。


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  • まとめ8. • 紙のサイズは文化・技術・行政・産業の発展と密接に関わり、地域ごとの伝統と国際標準化の融合が見られる。 • ISO A/B/C判は合理性と互換性から世界標準となり、各国は歴史的慣習を一部残しつつ採用。 • ビジネスや学術の国際コミュニケーションにはA4が事実上の共通言語となり、今後も特殊領域を除き国際標準への収斂が続くと考えられる。







      

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